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映画ウォーキング 群を抜いておもしろい映画評です。名作と言われる映画もジェンダーの視点で切ると・・・
「エリン・ブロコビッチ」(スティーブン・ソダーバーグ監督,ジュリア・ロバーツ主演,2000年)

 2度離婚をし、3人子どもがいて、預金残高19ドルなんて状況のエリンが法律事務所の事務員としてとにかくなりふり構わずがんばる。
 史上最高の450億ドルの和解金をかちとった実話に基づいているというのも興味をそそられる。彼女1人分というのではなく、六価クロムによる汚染に苦しむ住民500人くらいを苦労して束ねて企業とわたりあって得たものである。
 エリンの体当たりが気持ちいい。
 映画評でよく指摘されていたエリンのファッション(胸あきドレス・ミニスカート・ハイヒール)もちっと気にならなかった。こんなもんかなあって。ジュリア・ロバーツが地味なファッションだったらむしろ奇異な感じがしたかもしれない。でも、法律事務所で働くとしたら、やっぱり注意されるかな。  服装なんかよりエリンの体当たりの行動力に、私は、弁護士に完全に戻って、事件ごとの手ごたえを感じたくなったぐらいだ。
 でも服装ということで言うと、裁判、特にセクシュアル・ハラスメントなどの裁判では本人も含めて少し神経質になるかもしれない。宇都宮のセクシュアル・ハラスメントの原告は5年の裁判の間、地味なパンツ・スーツで出廷した。髪型も変えずに、しかもしばっていた。フワフワにした髪型では、登場しなかった。後で本人に聞いたら「髪形をしょっちゅう変えていたら、裁判官が、この女の人は移り気なんじゃないのかと思うんじゃないの」という友人のアドバイスがあったからだそう。
 そこまでしなくてもと思うけれど、セクシュアル・ハラスメントの相談にやってきたひとの服装や言葉づかいなどにこちらも正直な話、影響されることもなくはない。
 次に気になったこと。
 エリン・ブロコビッチと女性弁護士の対比について。
 エリンは、素材で勝負する体当たり人生。情熱家であるのに対し、女性弁護士はエリートだけれども形式的で、情がわからない人物として描かれている。
 何かこういうのってあったなあと思ったら、「ワーキング・ガール」だった。メラリー・グリフィス演ずるのは体当たりのグラマー、おっちょこちょいでがんばりやでチャーミング。これに対する上司は、シニガー・ウィッパー。キャリアはあるが、やせぎすで、人の成果を横取りしようとする。
 ハリウッド映画はこういう対比が大好き。女性の二分化。
 私は、がんばりやでチャーミングな方が好きだけれど、こんな女性の二分化の底には、やっぱり男性の女性への底意地の悪さがあるぞ、と思う。
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