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映画ウォーキング 群を抜いておもしろい映画評です。名作と言われる映画もジェンダーの視点で切ると・・・
阿弥陀堂だより(小泉尭史監督・寺尾聡、樋口可南子主演・日本・2002年)

 寺尾聡さんも樋口可奈子さんも好き。特に、さらっとしている樋口可南子さんは、大好き。
 しかし、この映画はなんなのだ。正直いってみんなが絶賛しているのが、さっぱりわからん。癒しを求めたい人が一杯いるってことなのだろうか・・・・・・。はて?
 「なにがいいのかさっぱりわからない。退屈だ。」と言ったら、映画好きの知り合いに、「あの映画は、映画館で見るととってもいいの。映画館のスクリーンに広がっているのを見るのとビデオで見るのは全然違うわよ。ビデオで見ると全体の空間を味わうということができにくいから『早くいけ、いけ、どんどん先へ進め。』という感じになっちゃうわよ。」自白をするとわたしは、あの映画をビデオで見たので、「早くいけ、いけ、どんどん先へ進め」という感じになっちゃったのだろうか。
 医者として疲れてしまった妻が、夫の育った故郷に一緒に帰ってくる。そのなかで村人に歓迎され、癒されていくわけだけれど、風景が絵はがきみたいなのだ。
 過疎地と言われているけれど、子どもが一杯いるのも不自然だ。
 でも、わたしが一番違和感を持ったのは、あの夫婦なのだ。葛藤のない夫婦なんて嘘だと思う。
 旅館の仲居さんはカップルを見て、夫婦なのか不倫なのかわかるというのを聞いたことがある。
 弁護士として、離婚事件をやっていたときに教訓2つ。1つ目は、「外で愛妻家ぶっているのは、絶対に愛妻家ではない。なにか後ろめたいことでもあるに違いない」ということであり、2つ目は、「理想的なカップルほど危ない。どちらか一方が耐えている可能性がある。または、ケンカもしないくらいよそよそしくなっている。」ということである。葛藤があって当たり前。映画のカップルは悪いけれど作りものに見えた。
 なんでこんなきれい、きれいになっちゃうんだろう。
 寺尾聡さんと樋口可南子さんの人生のほうがずっとドラマチックに思える。
 別に激しく描けというわけではない。でも内面の気持ちとか良くわからないなあ。

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