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映画ウォーキング 群を抜いておもしろい映画評です。名作と言われる映画もジェンダーの視点で切ると・・・
「ナルニア国物語―ライオンと魔女―」(2005年/アメリカ/アンドリュー・アダムソン監督)

 良いことを成し遂げるには、大きな犠牲とみんなが力を合わせることが必要だということを教えてくれる物語。
 『ロード・オブ・ザ・リング』と似ているなと思った。
 4人の人間の子ども達(兄弟姉妹)の性格はいろいろだ。
 末っ子のルーシーの好奇心とイノセントさが物語を切り開いていく。彼女のイノセントさが物語の軸となり、切り開いていく。彼女がイノセントだからこそ、ナルニア国の住人が心を開いていくのだ。お姉ちゃんのスーザンは、聡明で現実的。「あぶないから、はやく人間の世界に帰りましょう」と言う。現実的なスーザンだけだったら、ナルニア国は救われなかっただろう。お兄ちゃんはリーダーシップを、いわゆる次男のエドモントは負けず嫌いや人間の弱さも表している。4人を見ていると、実は自分の中にこの4人の性格は入っていると思う。多くの人にとってそうではないだろうか。この普通の4人の子どもたちが戦い、魔女に支配され100年間冬に閉ざされていたナルニア国を救うのだ。
 ライオンは、キリストである。抵抗せず、殺される。私は、「なぜ抵抗しない!」と叫びそうになった。イエス・キリストが復活したとき、マグダラのマリアがそばにいたように、ライオンが「復活」したときに、寄り添っていたのはルーシーとスーザンである。冬に閉ざされた「ナルニア国」になるかならないかという、この日本。
 ルーシーのようないたずらっ子のように、目をキラキラさせて多くの人と力を合わせたい。
 それにしても、この「ナルニア国物語」は、防空壕に入る子どもたち、そしてロンドンの戦禍を逃れ、4人の子どもたちが田舎に疎開していく所から物語がスタートする。作者が、戦争と平和に込めた思いが今、現代によみがえる。
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