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映画ウォーキング 群を抜いておもしろい映画評です。名作と言われる映画もジェンダーの視点で切ると・・・
パッチギ!(井筒和幸監督/塩谷瞬、沢尻エリカ主演/ 2003年/日本)

 パッチギというのは頭突きという意味だそうだ。
 今の時代にこんなのが作れるのだという感じ。
 京都を舞台に、在日の若者と日本の若者の対立、抗争、そして、そのなかでの恋を描いている。
 イムジン河の歌が効果的に使われている。
 あるお葬式で在日の一世が、日本の青年に言う。「お前ら、日本のガキは、生駒トンネル、誰が掘ったか知ってるか!」「国会議事堂の大理石、どっから持ってきて、誰が積み上げたか知ってるか!」
 わたしは、国会にいるけれど、国会の大理石がどこから来ているか知らなかった。
 知らないことが一杯ある。
 報道で、北朝鮮バッシングが行われ、今、中国や韓国のなかでの反日デモのことが報道される。
 なんとかしたいものだ。
 日本は、ここアジアからお引越しができるわけではない。
 ここで、いろんな関係を築いていかなければならない。
 在日の女の子キョンジャに惚れてしまった日本の男の子松山康介は、彼女のことを理解しようと、あるいは接近したくて、ハングルを勉強し、イムジン河の曲を練習する。
 今の政治は、相手の気持ちや痛みや辛さや思いすら、理解しようともしないし、接近しようともしない。
 切り捨てられた人々が、怒ることは当然だ。
 今の反日のデモなどについて、いろんな人と話をした。
 韓国でシンポジウムをするといった友人がいる。
 その人は言う。
「日本の国家主義の台頭は本当に問題だ。しかし、他方、韓国などのナショナリズムにも歪んだところがある。
また、日本のなかに、いろんな考え方があるように、韓国の人々、中国の人々にも当たり前だが、いろんな考え方がある。まず、対話でシンポジウムをやりたい。殴りあいをしてもいいけれど、ナイフを持つのはやめようねといっているのだ。」
 ナイフを持つのは、冗談としてもパッチギ、ぶつかって論争するところにすらいっていないことが問題である。
 そもそも小泉政権は、耳すらかさないし、批判すら切り捨てているのだから。
 ぶつかりあって、ともかく次の地平を切り開けとこの元気な映画は、わたしたちに語ってくる。
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