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映画ウォーキング 群を抜いておもしろい映画評です。名作と言われる映画もジェンダーの視点で切ると・・・
『おいしいコーヒーの真実』(マーク・フランシス監督 イギリス/アメリカ 2006年)

 わたしは、コーヒーが大好き。
 今、花粉症で、コーヒーを飲むのを控えているけれど、おいしいコーヒーにほっとする生活を送っている。朝、いっぱいのコーヒーで、元気になり、「今日もがんばろう。」となる。また、疲れたときに、飲むコーヒーは、生き返らせてくれる。
 朝、家を出るときに飲み、家に帰ってくると飲む。実は、一日に何杯も飲んでいる。

 喫茶店で、仕事をしたり、原稿を書いたりするのも気に入っていることだ。

 というわけで、この映画のなかのコーヒーを飲むシーンにぐっときて、コーヒーが飲みたくなってしまった。
 香りが漂ってくる映画、ドキュメントでもある。

 コーヒーがどんなところで作られ、どう売り買いされるのか、この映画を見て初めて具体的に知った。

 エチオピアのコーヒー農場。
 農民の人たちが、借地などで、コーヒーの栽培をしている。必死で、腰を痛めて働いても生活はちっとも楽にならず、貧しい。子どもたちを学校にやることもできない。

 ひどく安い値段でコーヒーを売っている。
 バイヤーの人が来て、「はい、いくら。」というとそのままの言い値となる。

 しかし、消費される主に先進国では、高く販売をされている。

 間にはいる人たちが、もうけているのである。

 土地は、コーヒーなど限られた品種しか作れない土地である。

 このドキュメントのなかで、農民の人たちが、「子どもを学校にやりたい。」と言い、子どもが学校に行きたいというのが、本当に印象的だ。

 エチオピアの農協の男性が、がんばる。
 自分たちで、直接売り、ひどく安く買いたたかれることをなくそうとするのである。

 彼は、農民たちに話し、先進国のコーヒー一杯の値段を言い、現地で、安く買いたたかれているおかしさを言う。

 フェア・トレードである。
 わたし自身、フェア・トレードで買い物をすることがある。去年、他の野党の党首に贈ったバレンタインのチョコレートは、フェア・トレードのチョコレートだった。ちなみにホワイトデーにお返しをくれたのは、綿貫さんだけだったけれど。

 この農協の男性がとってもがんばる。
 身の危険があるのではないかと映画を見ているこちらが心配をするほどである。

 この映画は、そんな努力も描いて終わる。
 彼のエチオピアの農民に対する愛情が、とにかく伝わってくる。
 イギリスのスーパーで、ようやくエチオピア産のコーヒー豆を見つける。エチオピアの農民は、必死でコーヒーを作っているのに、エチオピア産のコーヒーをほとんど見つけることができないからである。

 コーヒー会社のトップが、「一粒、一粒のコーヒー豆が重要だ。」とインタビューで語る。
 このあたりは、ナイキのトップに突撃インタビューをしていたマイケル・ムーア監督を思い出す。

 エチオピアで、多くの女たちが、豆をテープルの上に置いて、だめな豆をはじいている。一日の日当が、ひどく安い。
 わたしたちが、おいしいコーヒーを飲めるのもこんな努力と労働があったのか!
 知らなかった。

 「ほっとけない、世界のまずしさ」という言葉がある。
 フェア・トレードも知っていて、かつわたし自身、アフリカに行ったこともある。
 でも、知らなかった。

 うーん、スタバでのんきに何も考えずにコーヒーを飲むことができなくなったぞ!

 ひとりでも多くの人にこの映画を見て欲しい。
 エチオピアのきれいな山や自然に心を洗われた面もある。

 知って、感じて、それから何ができるか一緒に考えたい。
                    (福島みずほのHPより一部変更して転載)
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