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映画ウォーキング 群を抜いておもしろい映画評です。名作と言われる映画もジェンダーの視点で切ると・・・
『ハート・オブ・ウーマン』(2000年・ナンシー・メイヤーズ監督・アメリカ)

 メル・ギブソン演じる主人公は、マッチョ。女性にもてるけれども女性の気持ちがわかるわけではない。10年前に離婚して、子どもがいて、前妻の新婚旅行のために、15歳の自分の子どもをしばらくあづかるけれどとんちんかん。広告代理店に勤めていて、他社から腕利きの女性が彼の頭を通り越してエクディクティブ・ディレクターとして、赴任。
 偶然のことから、彼は、女性の内心の声が聞こえ始める・・・・・・・・。
 衝撃を受ける彼。使い走りをさせられている女性は、もっと自分の能力を発揮したいと思っているし、女性たちは彼の寒いジョークを見下している。
 エクディクティブ・ディレクターの女性のアイディアを読みとることができる彼はとてつもなく有利になるが・・・・・。
 男にとって女はブラックボックス。女性たちは、自分たちの気持ちをわかってもらいたいと思っている。そのことを描いている。男社会だったから、男性たちは、公的な場面で、いかに出世していくか、そのためには、上司の御覚えめでたくいかに立ち振る舞うかにエネルギーを注いできた。女とのことは、安らぎか、仕事をするうえでの活力か、支えかそんなもんだったのであろう。
 家来である女は、ご主人の気持ちを慮らないと生きていけないが、主人は、家来をねぎらう必要はあるが、46時中考える必要はない。そんなことを5000年近く(?)やってきたら差がつくよ。
 セクシュラル・ハラスメントだって、ドメスティック・バイオレンスだって、ようやく最近議論になったのだもの。
 それにしても『ブレイブハート』でスコットランドの独立の闘志やローマ時代のグラジェーターを演じたメル・ギブソンがドタバタと演じるのは楽しかったが・・・・・・・・。
 アメリカの映画は、『ヒーセッド、シーセッド』(彼はこういう、彼女はこういうと言う意味)、最近では『恋する遺伝子』など、男性と女性の違いをコミカルに表現することは、とてもうまい。
 この映画も男性がこれを見て、考えてくれたらなとは思う。
 しかし、他方もうこんなにステレオタイプではないよなという気もする。
 女の人もいろいろだし。
 それと自分の内心の声がなんなのかがよくわからないのが実は女の状況という気もした。

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