判例 女友だち 映画ウォーキング 情報BOX わがまま読書 リンク おたより欄
映画ウォーキング 群を抜いておもしろい映画評です。名作と言われる映画もジェンダーの視点で切ると・・・
「アメリ」(ジャン=ピエール・ジュネ監督・フランス・2001年)

 フランス映画。かったるい観念的なフランス映画ではなく、シャープで粋な癒し系映画である。でもどこか、おかしい。
 妻を亡くして自閉症的になっている男性のもとに写真が届けられる。カンボジアや世界中の場所に、白雪姫の「こびと」の大きな人形が置かれて、写っているものである。「これは何だ」と思うその男性。どうして世界中のステキな場所から写真が送られてくるのか。
 アメリという女性(女の子という感じかな)は、レストランで働いている。彼女はちょっとしたいたずらをして、いろんな人に小さな旋風を起こす。
 アパートの大家さんは30年前に交通事故で亡くなった夫から手紙を受け取る。
 「アルプスの山中に墜落した飛行機の中にあった航空郵便が発見されたのでお届けします。申し訳ありません」との手紙が付けられていた。大家さんの女性は、夫が生前自分のことを大事にしてくれていたことを知り、謝罪の言葉を受け取り喜ぶ。癒される彼女。
 実は、これアメリがやったのだ。
 また、冒頭の世界各地の写真は、アメリが友人のフライトアテンダントに頼んで、世界各国に行ったときに人形を置いて写真を撮ってもらったのだ。
 アメリは、レストランに来る男性に恋をする。不器用でシャイなアメリは、いろいろ策略を巡らし、彼に来てもらうようにする。とまどい、変わっていくアメリ。
 人形が自分の庭にあるのを見て外国へ行くことを決意する男性。実は、これはアメリの父親。妻を喪った悲しみで閉じこもっている父親を心配したアメリがやっていたことなのだ。
 映像が面白く、ステキで素晴らしい。セリフもステキ。ユーモアがある。
 人の心の淋しさやいろんな感情をうまく描いている。おしゃれな癒しの映画だ。

Copyright(C) 2001 GAL. All Rights Reserved.
 
TOP BACK