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映画ウォーキング 群を抜いておもしろい映画評です。名作と言われる映画もジェンダーの視点で切ると・・・
「ロゼッタ」(リュック・ダルデンヌ=ジャン.ピエール・ダルデンヌ監督・1999年.ベルギー)

*働け・働けの映画
 「ラン・ローラ・ラン」もそうだけれど、今日び、女の子は、とにかく走る。ガンガン走る。髪振り乱して、とにかく必死に走る。「なぜ」と聞くまもないくらいとにかく走る。
 「ロゼッタ」という女の子(女の子という言いかたはおかしいのだけれど、それしか言い方がないので)も、とにかく仕事を求めてがんばる。おかあさんは、アル中、仕事もない。二人は、ホームレス一歩手前で、キャンピングカーのなかに住んでいる。フムフム、こうやってみんなキャンピングカーの中に住んでいるのかと思った。
 ロゼッタは働く。首になっても食い下がる。
 キャンピングカーに住んでいて、「住所不定」と思われているのか、生活保護はもらえない。売春なんていうのは考えない。とにかく全編「私は働く」ということだけで貫かれていく。ようやくできたボーイフレンド。
 しかしロゼッタは、彼のちょろまかしを使用者に密告し、自分が彼のあとがまに座る。「えっ、そこまでやるの」とついていけなくなる。  その後、そこの仕事を辞めるロゼッタ。
 何か、こんなに必死に働くってことどこかで忘れてしまっていた。
 実は、私は、自分の娘に「働け、働け、とにかく働け。生きがいだ、やりがいだとグダグダ言わずに、将来、とにかく食うために働け」と言いたいがために(だって、食うために働くのだ)、この映画を娘と一緒に見ようと思ったのだが、娘は「こんなふうにチクるなんてサイテー」と以後、この映画の続きを見ることを拒否。私の隠れたもくろみは、あっさりとついえてしまったよ。
 でも時々、私のまぶたに突進していくロゼッタがよみがえる。
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