1 職場で
1-1
上司・同僚・取引先による事例
1-1-1997.12.11 実名セクシュアル・ハラスメント事件(栃木)
被害者が実名を公表してセクシュアル・ハラスメント訴訟を提起し、300万円で和
解した事例。
[裁判所]宇都宮地裁
[年月日]1997(平9)年12月11日和解
[出典]朝日新聞(東京)1997年12月12日朝刊
[事実の概要]原告の訴えによると、A女は勤務先の支店長代理からホテルに連れ込まれ
そうになったり、無理やりキスされるなどし、また、社内で不倫をしているなど
の嘘を言いふらされ、退職を余儀なくされた。
[原告の請求]550万円、謝罪広告。
[和解の概要]300万円。謝罪請求放棄。
[ひとこと]本件は、被害者女性が実名を公表して戦った初のセクシュアル・ハラスメン
ト訴訟として、注目を集めた。新聞報道によると、原告側は和解を「勝訴的和解」
と評価し、被告側は、非を認めたわけではなく「紛争解決のため」とする。