職場で

-  上司・同僚・取引先による事例

--2000.10.00  衣料品販売会社事件(岡山)

社長X男が、就職を内定していた女性に性的関係を迫り、精神的苦痛を与えたこと

につき、275万円の支払いが命じられた事例。

[裁判所]広島高裁岡山支部

[年月日]2000(平12)年1027日までに判決

[出典]読売新聞(大阪)20001028日朝刊

[事実の概要]社長X男(46)は、就職が内定して夏休み中はアルバイトにきていたA女

20代)に性的な関係を求めた。A女は内定取り消しの恐れなどパニックに陥り、

拒むことができず、ショックでバイトを欠勤、2ヶ月後に内定を辞退した。

[原告の請求]約1,300万円。

[判決の概要]275万円。X男に過失があり、「内定通り就職していれば、A女が現在勤め

ている会社より、収入が多かったことが考えられる」。

[ひとこと]2000年3月の一審判決は、「精神的に混乱状態だったA女の意に反し、X男は

きわめて主観的、一方的な判断で関係を持った」として220万円の支払いを命じ

たが、双方が控訴していた。