1 職場で
1-1 上司・同僚・取引先による事例
1-1-2003.07.07 D破産出版社事件(東京)
編集長X男が、部下A女の職場での評価の低下を意図して、「Aはストーカーじゃないか」「〔A女と総務部長は〕できているから気をつけろ」「普通だったらくびだろう」と社内で発言したことにつき、会社と連帯して110万円の支払いが命じられた事例
[裁判所]東京地裁
[年月日]2003(平15)年7月7日判決《確定》
[出典]労働判例860号64頁
[事実の概要]
編集長X男は、部下A女の職場での評価の低下を意図して、「Aはストーカーじゃないか」「〔A女と総務部長は〕できているから気をつけろ」「普通だったらくびだろう」と社内で発言した。
[原告の請求]330万円
[判決の概要]
X男と会社は、A女に110万円支払え。「X男は、職場でのA女の評価の低下を意図し又は認識しながら、前記認定の一連の発言をしたものと認められ…これによりA女の名誉感情、プライバシー権その他の人格権を侵害したものであり、不法行為を構成する」。被告会社はX男の選任、監督につき相当の注意をなしたとはいえない」。