1 職場で
1-1 上司・同僚・取引先による事例
1-1-2006.02.27 飲食店事件(京都)
飲食店店長X男が、アルバイトA女に対して、自分の膝の上に乗ったり、キスを強要する等したことについて、200万円の支払いが命じられた事例
[裁判所] 京都地裁
[年月日] 2006(平18)年2月27日判決
[出典] 毎日新聞2月28日WEB配信記事
[事実の概要]  飲食店店長X男(40)が、アルバイトA女(20)に対して、自分の膝の上に乗ったり、キスすることを強要し、X男からA女のほほにキスしたり、A女を送った際に「部屋に入りたい」と発言するなどした。A女はアルバイトを失うことをおそれ、要求に応じざるを得なかった。X男は「コミュニケーションとしてのキスで、同意があった」などと反論した。
[原告の請求] 約1,100万円
[判決の概要] X男は200万円支払え。X男は職場での優越的地位を利用してセクシュアル・ハラスメントに該当する不法行為を行った。A女には嫌悪、苦痛を伴う記憶が残った。X男はA女の真摯な承諾がないことは十分に理解していた。
[ひとこと] A女の弁護人は「密室で目撃者がいないセクハラだが、若い女性にどれだけの恐怖心を与えたかを含めて認めてくれた」と判決を評価。