1 職場で
1-3
同性による事例
1-3-2000.12.00 同性セクシュアル・ハラスメント事件(福岡)
解雇処分取り消しと解決金150万円で和解した事例。
[裁判所]福岡地裁
[年月日]2000(平12)年12月(日付不詳)和解
[出典]朝日新聞(西部)2001年1月16日朝刊
[事実の概要]原告の主張によると、A男(20代)は会長X男(70代)と出張した際な
どに、たびたび性交渉を求められ体を触るなどされた。A男がこうした経緯を日
記に記しておいたところ、これを盗み見たX男に非難され、解雇された。
[原告の請求]解雇無効確認、300万円。
[和解の概要]被告は2000年4月の解雇処分を取り消し、和解成立の同年12月に原告が
退職したことにして、原告に対してそれまでの給与・退職金、および解決金とし
て150万円を支払う。
[ひとこと]新聞報道によると、被告側は、A男の能力不足による解雇だが行き過ぎだっ
たので解雇についてのお金を払い、セクシュアル・ハラスメントは認めていない
とし、原告側は、解決金はセクシュアル・ハラスメントも含めて会社側が認めた
もの、とする。