教育の場で

- 教育者によるその他の事例

--1996.04.15 小学校校長事件(東京)

    小学校校長X男が、同校教諭A女に対して、自分の性器を露出して触らせたこと

につき、50万円の支払いが命じられた事例。

[裁判所]東京地裁八王子支部

[年月日]1996(平8)年415日判決

[出典]判例時報1577100

判例タイムズ924237

[評釈等]水谷英夫『セクシュアル・ハラスメントの実態と法理』(信山社・2001

若井彌一・学校経営42376

[上訴等]東京高裁19981221日和解(75万円)

[事実の概要]小学校校長X男(54)は、懇親会からの帰路、同校教諭A女(50)が下車

駅でオートバイに乗ろうとする後を付いて来て、自分の性器を露出し、A女の手

をつかんで無理やりX男の性器にこすりつけた。

[原告の請求]200万円。

[判決の概要]50万円。「被告の供述は、居酒屋を出るまでの供述が比較的詳細であるのに、

原告と被告が別れたときの状況については具体的な供述がなく、不自然な感が否

めない」。「別れた時点での出来事について、ことさらに供述を避けている傾向が

窺われる」。

[ひとこと]校長は控訴したが、75万円を支払うことで和解した。