2 教育の場で
2-2 教育者によるその他の事例
2-2-2001.08.20 学校法人S事件(石川)
解決金支払いにより和解した事例。
[裁判所]金沢地裁
[年月日]2001(平13)年8月20日和解
[出典]読売新聞(東京)2001年8月21日朝刊
[事実の概要]理事長秘書として就職したA女(20代)は、秘書の仕事以外に幼稚園の教
諭補助や給食作りなども行い、ほとんど休日なしで長時間勤務し、被告学校法人
の幹部からキスを迫られるなどのセクシュアル・ハラスメントを受け、妊娠を報
告した後も労働時間や勤務内容への配慮が無く、妊娠による事務能力の低下を理
由に解雇されたと主張した。
[原告の請求]720万円。
[和解の概要]不明。
[ひとこと]被告学校法人側は「〔セクシュアル・ハラスメントの〕事実はなく、未払金
についても見解の相違」と主張していたが、「早期解決が望ましいと考え、双方
歩み寄り解決に至った」とし、A女側代理人は「十分評価できる金額だったの
で応じた」とする。