4 その他
4‐7 障害者の監督者による事例
4−7−2009.11.12 ビル管理会社事件(大阪)
障害者を多数雇用しているとして府から3年連続で企業顕彰を受けている会社において、知的障害者に対するセクシュアル・ハラスメントがなされていた事例
[裁判所]大阪地裁
[年月日]2009(平21)年11月12日判決
[出典]同日付産経新聞WEB版
[事実の概要]
上司X男は、知的障害を持つA女に対して、体を密着したり、尻を触るなどした。A女がX男にやめるよう直接言うと、上司Y男は「セクハラって知ってるの」と問い返すなどした。会社は障害者を多数雇用しているとして府から3年連続で企業顕彰を受けていたが、問題を放置した。
[原告の請求]会社、X男、Y男に、910万円
[判決の概要] 会社と上司1人(どちらかは不明)は88万円支払え。
[ひとこと]
A女の弁護士によると、「雇用に熱心な企業が障害者にとっていい環境とは限らない。仕事を失いたくないあまり、被害の通報をためらう障害者は多いのでは」という。