5 敗訴の事例
5-2 教育の場で
5-2-2005.04.14 M高校事件(岡山)
 女子生徒に覆いかぶさるセクシュアル・ハラスメントをしたとして停職になった高校教諭X男への処分が、性的な言動はなかったとして取り消された事例
[裁判所]岡山地裁
[年月日]2005(平17)年4月14日判決
[出典]共同通信WEB記事
[事実の概要]
 高校教諭X男(54)は、女子生徒に覆いかぶさるセクシュアル・ハラスメントをしたとして停職になったが、誤解であるとして処分無効などを求めて勤務先の高校を提訴。
[原告の請求] 処分無効確認、慰謝料・停職中の給与支払い、謝罪文の掲示
[判決の概要]
 処分無効。高校は慰謝料及び停職中の給与として約360万円支払え。謝罪文掲示は棄却。X男の行為は「酒に酔い、生徒とふざけて転んだ偶発的なもので、性的な言動はなかった」。「飲酒について厳正な対応が必要であるとしても、セクシュアル・ハラスメントを前提にした停職処分は相当性を欠き、無効」。
[ひとこと]
 セクシュアル・ハラスメントの事実を否定した事例。