5 敗訴の事例
5-2 教育の場で
5−2−2013.4.11 Y市事件(神奈川)
痴漢で免職処分 取り消された事例
[東京高裁2013(平成25)年4月11日判決 判時2206号131頁]
[事実の概要]
元横浜市立高校教諭の男性は、2006年、デパート内で女性2人の下半身を服の上から触ったなどとして、神奈川県迷惑防止条例違反として逮捕された。男性は無罪を主張したが、2007年11月、最高裁で罰金40万円が確定した。横浜市教育委員会から懲戒免職処分を受けた。
男性は、痴漢をしていないと主張し、「処分は市教委の裁量権を逸脱し違法」と提訴したが、2012年8月、横浜地裁で請求を棄却された。
[判決の概要]
判決は、「痴漢をしていない」との男性の主張は退けた上、男性の行為は「計画性がなく、着衣の上から一瞬触る程度であって執拗ではない」とし、男性には前科がなく、勤務態度が良好だったことを踏まえ、処分は社会通念上著しく妥当性を欠くと認められる」として、原判決を取り消し、請求を認容した。