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マーブル・チョコ
新しい命  波乗りパピー

ふたたび
 妻が二人目の子を授かった。今回はこの子の話をしようと思う。

急変
 妊娠しているとわかったのは、8月初旬。それから、テルさんとの旅行などさまざまな行事をこなしていた妻の体調が悪くなったのは、8月中旬だった。テルさんのときも、妊娠初期に4日間の絶対安静を命じられ、出産直前に1か月入院したこともあったので、嫌な予感はしていた。病院に行ってみると、赤ちゃんの入る袋のまわりに血液の固まりがあって、こういう状態だと流産の確率がかなり高いという診断。このまま妊娠を続けても、母体にかかる負担も大きい。妊娠を続けるかどうか、1日で結論を出さなければならないという状態に追い込まれた。

苦悩
 妻と私は、一晩話し合った。意見はまっぷたつ。妻はこの段階で中絶をして、再度しっかりとした妊娠をしたいという意見。私は、せっかく授かった命だから、この子が生きようとする限り、妊娠をつづけようという意見。議論は平行線のまま、朝を迎えた。
 朝病院に行く前に、また出血があった。もうだめかもしれないと半分あきらめながら、二人で病院に向かった。

生きる力
 ところが、診断結果は意外なものだった。血液の固まりはなくなり、赤ちゃんの入る袋も大きく膨らんでいた。子宮の中は、正常な状態に戻っていたのだ。妻のおなかの中に宿った新しい命は、自分の力で目の前の困難を取り去ったようにみえた。妻はうれしさのあまり、混乱して、涙を流していた。私は、小さな命の生きる力を感じ、逆に勇気づけられた気がした。
 その後、おなかの子は順調に育っている。あれから1週間ほど妻は入院し、テルさんはおばあちゃんの家に預けられた。テルさんは両親がいない中、保育園にも行くことができず、寂しかったはずだが、お兄さんとして、がんばってくれた(もちろん、本人に自覚はないだろうが・・・)。これからしばらくは、家族全員で力を合わせて、この新しい命を迎える準備におわれることになりそうだ。

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