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世界のフェミニストは今 井上輝子
韓国での第9回国際女性学会議前夜祭

 6月19-24日に、ソウルで開かれた、第9回女性学国際学際会議(Women’s World 2005)に参加した。世界各地で開催されてきたが、アジアでの開催は今回が初めて。90カ国から約3000人が集まり、日本からも約200人が参加する大規模な国際会議だった。
 19日に前夜祭が、7時はとはいっても、まだ日が完全には沈まず、夕日の明かりの中で開会された。まずはソウル市長の次のような挨拶から始まった。ジェンダーの平等・正義は、女性だけの問題ではなく、男性にとっても共通の課題であること。ソウル市は、その実現のために積極的に取り組むこと。女性学は、そのために大きく貢献するであろうこと。
 食事が一段落し、完全に当たりが暗くなってから、ライトに照らされた特設会場でパフォーマンスが始まった。「彼女がやってくる」と題した4部構成のパフォーマンスで、これがまた素晴らしかった。身体に障害のある女性たちが、健常者と一緒に各自の個性を生かして演技していた姿が、とても印象的だった。第1部は、女性たちが障害や偏見や限界を超えて、1人1人が「やってくる」ことが暗示される。次に月(女性を象徴)の光の下で、女性たちの小さく、ゆっくりした動きが始まり、次第に速く大きな動きになって行く「月光の下の航海」。そして、月の航海はますます陽気になっていく。最後に、韓国の伝統芸能パンソリの歌手であるアン・スーク・スンが船の船長として登場し、女性学国際会議の開会を祝う歌を朗詠した。何人もの参加者が舞台に上り、一緒に踊り出すなど、感動と興奮の渦の中で、会は終わった。
 男女平等への市長の積極的な姿勢と、障害者を含む女性たちの自己表現とは、バックラッシュの荒波にさらされている日本とは対照的な、韓国の元気を象徴するように思えた。
(『和光大学ジェンダーフリースペース通信』第6号より転載)

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