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マーブル・チョコ
「スーダンのFC/FGM事情」(2)

 私は特にタイプ3が主に実施されており、手術のタイプが深刻なスーダンを訪問し、同問題への取り組みをNGOでの取り組みを知りたく、ザンビアからスーダンへ向かった。

 スーダンで行われるFC/FGMの状況は深刻だ。WHOが1989年から1990年にかけて実施した調査では、スーダンのFC/FGM実施率には地域格差があるものの、平均89%で、1245万人が施術されたと推定される。主な手術のタイプは、「縫合タイプ」で、手術を受ける平均年齢は10-14歳(6-7年生)だ。

 私が訪問した女子校では、6年生のクラスでは殆どの少女はFC/FGMを知らなかったが、7年生の教室でFC/FGMを知っているか尋ねると当たり前だと言う顔をされた。後で聞いた話だが、少女の多くは6年生頃に手術を受けるため、7年生だと聞くまでもないということになるようだった。SNCTPは母親への教育を通じた意識向上プロジェクトを行ったが、未だに母親世代で理解を得られなかった。そのため、SNCTPは娘世代にターゲットを絞り、教育を通じたキャンペーンを展開することで、廃絶への意識を生み出すのだと言う。

 実際、FC/FGMの廃絶の是非は手術を受けることによるリスクを知るか知らないか、その情報量にかかっている。一般的に、高学歴になればなるほど、冊子やインターネット、テレビ、ラジオ、新聞へのアクセスが増え、結果的に手術を選択しない場合が増えると考えられるが、スーダンでも例外ではない。

 しかし問題は、手術の決定に果たす母親と父親の役割だ。FC/FGMの実施理由の説明に、しばしば経済的理由として、結婚の際に処女であることの証明として機能し、夫になる予定の者が拠出する持参金をより高く設定させることが期待されるとされている。結婚持参金制度は、家父長制と女性が経済的商品であり、対等な位置にいないことを前提としている。その意味では、FC/FGM手術の決定権者は、父親にあるようにも思われるが、1998年から翌1999年にかけて、スーダン不妊治療協会が男女961名を対象に、行った調査では、多くの家庭で母親が、FC/FGMの手術を決定していた。
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