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マーブル・チョコ
「スーダンのFC/FGM事情」(3)

 自分も苦しんだFC/FGM手術をなぜ娘に受けさせるのか聞くと、SNCTP代表アムナ・ハッサン曰く、「無知だから」。母親の伝統や慣習法への執着が、苦痛と初めから知っているFC/FGM手術を黙認していることと、その背景にあるジェンダー格差を思うと、一言では言い表せない悔しさがあった。

 また、広範な国土もFC/FGM問題の解決を困難にしている。現在スーダンではFC/FGM禁止規定の法制化をめぐり、議論が行われている。しかしこの動きはハルツーム周辺までのものであり、郊外でどのような認識がされているのかは不明だ。さらに、アフリカ1の広範な国土は、村落を隅々まで周り、問題の把握と廃絶への働きかけを行うのは非常に困難だ。

 スーダンではFC/FGMを原因とする死亡率が高く、全体の9%を占める。手術は医療機関では禁止されるために、伝統的出産介護者などが不衛生な環境で手術を行うために、感染を引き起こすほか、過度の出血に対応できない危険性、また、広範な国土と開発途上であるために、医療機関へのアクセスが難しいと言う問題もある。

 私が訪問した当時、スーダンではFC/FGM問題への議論は新聞で掲載されていた。しかし政情の不安定性と、地域格差は、今後スーダンのFC/FGM問題の解決へ向けた力を困難にさせると同時に、開発や支援におけるジェンダーに基づく視点への認知を形成する起爆剤になるといえるのかもしれない。
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