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マーブル・チョコ
「スーダン国内避難民事情(1)」

 スーダンを訪問した第2の目的は、スーダンの故郷を追われたものの、国境を越えずに国内を移動している、「国内避難民(IDPs)」を取り巻く状況を視察することだ。スーダンは世界有数の国内避難民を抱えている国であり、最大時にはその数は約400万人。現在でも世界有数の国内避難民発生国だ。

 スーダンの国内避難民事情は、最近の出来事ではない。スーダンは1956年の独立以来、1970年代と80年代初めの11年間、安定した期間があった以外、内戦もしくはクーデターにより政情は不安定なものとなっている。アラブ系が多数生活する北部と、アフリカ系が住む南部に二分されており、イスラーム教を信奉する北部の中央政府によるイスラーム化政策や南部の自治権の拡大に対する反発から、反政府軍による活動は継続している。

   首都ハルツームには、約200万人の国内避難民がいると推定される。その多くはハルツーム市街より少し離れたところにある、国内避難民キャンプに生活していた。しかし衛生状況も悪い上、頼るべき親戚もない状況は、非常に厳しい。今回お世話になっていたスーダン現地NGOの代表アムナは、ドライバーの国内避難民の家族には、食事や娘の身の回りの世話もしていた。アムナ曰く、「国内避難民であり、キリスト教徒であるために頼る親戚もなく、宗教的つながりもないから生活に困窮している」。

 今回のスーダン訪問中、2ヵ所の国内避難民キャンプを訪問した。そのうちのひとつは国内避難民の中にある小学校。キリスト教系NGOが支援している学校で、大勢の生徒たちが授業を受けていた。キリスト教徒が多いためか、町中で見るようなスカーフを頭に巻く少女はあまり見かけなかった。

 この学校の子どもたちの多くはFGMの習慣がない南部の出身者だが、北部で生活するにつれ、FGMの慣習を知り、その慣習を取り入れる人が多く見られた。そこで現地NGOが学校で反FGM教育をすることで、FGMのリスクを教え、その実施の予防に努めることが2003年秋から試みられるとのことだった。
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