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女友だち ときにはしみじみ、ときには抱腹絶倒する女の友情をめぐるエッセイです。
難病

 ドライアイとドライマウスを基本症状とする私の「難病」、このところ安定していたのが、急に動き出した。
 なんと、半年で虫歯が六本。
 「いくら治療してもキリがない」と渋い顔の医師に歯磨きの徹底を厳命された。虫歯は、唾液が出にくいために殺菌作用を期待できないシェーグレン症候群の二次症状なのである。
 「虫歯になる歯があるだけまし。歯がなくたって生きていけるわよ」
持つべきは友。乱暴な励ましに込められた「歯がなくてもあなたはあなた」のメッセージに救われた。  だが、問題はそれだけではない。
 内臓の乾きがまず気管支にきた。咳と粘っこい痰が絡んで声が出にくい。
 そして肺。まだ病気とは言えないが、いずれ繊維化が進んで呼吸困難を起こすとか。自己免疫姓肝炎もあり、感染症にかかりやすくてよく体調を崩す私には結構な追い打ちである。
 迎え撃つ隠し兵器は、結局友だちパワーしかない。
 「戦うにはテキを知らなきゃ。落ち込んでないで少しは勉強したら」
 と、弱腰な私を叱咤激励しつつ、病気の性格や薬の副作用を調べては送ってくれるM。
 「あなた、派手にワアワア言うけど、お腹の中では自分はそんなにひどいことにはならないって信じてる。一緒にいるとそれを感じるのよ。だから大丈夫。人間ってそういうものよ」
 勘のいいOに自信たっぷりにそう言われると、本当にそんな気がしてくるから不思議だ。
 「病気のことはよくわからないけど、ドタキャンいつでもOKよ。全然気を使わないでいいから時々遊ぼ」
 Kは言葉通り、当日のドタキャンにも全く動じず、何度でも誘ってくれる。
 「えー、大変じゃない。で、どうなるの? それは辛いわねえ・・」
 と、盛大に同情してくれるのがN。
 根ほり葉ほり聞いてくれるから、調子に乗って話しまくり、電話を終えた時は気分すっきりである。
 友達自慢も度を超せば嫌みだが、こう挙げてみると、本当に支えられているなあと思う。コレ、みんな女ってとこが難と言えば難なんだけど…。

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