判例 女友だち 映画ウォーキング 情報BOX わがまま読書 リンク おたより欄
わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
ジュリスト1237号「ジェンダーと法」特集号 つづき

 前回の続き。特集の論文目次は下記の通り。読み応えのあるもの、もの足りないものいろいろだが、今の到達度や最近の情報がかなりわかる。こうしてみると刑法の研究者でジェンダーを論じられる人がいないことに気づく(堕胎、強姦、強制わいせつ、痴漢、ストーカー、迷惑防止条例等研究対象は限りなくあり、判例は活発に動いているのだけど・・)。まだ本体の配偶者控除が残っている税法(特別配偶者控除は解決予定)と中立性の議論もとりあげてほしかったな・・。アンチジェンダーの権化のような法律の戸籍法も。
 説得力のある理論や研究は実務を動かす武器である。昨年、ある自治体の共同参画の推進会議で、入札時の要件としてその企業の共同参画度の自己点検を提出することを(内容の審査はしない。提出するだけが要件)入れることを議論したとき、自治体の職員の方が有権解釈では疑問視されていると言われ、委員として有効な反論ができなかった(不勉強のせいだが)。この中の碓井論文をそのときにつきつけたかったな。時々この特集をして、研究を深めて教えてほしい。
T総論
 ・男女共同参画社会基本法後の動向と課題   ●辻村みよ子
   ―男女共同参画とポジティヴ・アクションの理念をめぐって―
 ・ジェンダー法学が切り拓く地平       ●寺尾美子
 ・フェミニズムとリベラリズム        ●井上達夫
   ―公私二元論批判をめぐって―
 ・女性差別撤廃条約採択後の国際人権の展開  ●山下泰子
 ・平等保障の理論展開            ●井上典之
   ―結果の平等・積極的差別是正措置をめぐって―
 ・政治参画とジェンダー           ●糠塚康江
   ―フランスのパリテ法を中心に―
 ・女性のチャレンジ支援策          ●碓井光明
   ―公共契約を通じた支援をめぐって―
U雇用とジェンダー
 ・ジェンダー主流化と性差別禁止法      ●林 弘子
   ―国際的動向と日本の現状―
 ・雇用における性差別            ●中島通子
   ―賃金・昇進・昇格差別の判例を中心に―
 ・年金制度改革と女性            ●竹中康之
V家族とジェンダー
 ・家族関係の変容とジェンダー        ●大村敦志
 ・アンペイド・ワーク論の再検討       ●野川 忍
 ・家族法改正問題とジェンダー        ●吉田克己
W女性の身体・セクシュアリティ
 ・セクシュアル・ハラスメント        ●松本克美
   ―職場環境配慮義務・教育研究環境配慮義務の意義と課題―
 ・ドメスティック・バイオレンス        ●戒能民江
 ・性暴力とPTSD             ●宮地尚子
 ・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ     ●石井美智子
 ・買売春と自己決定             ●若尾典子
   ―ジェンダーに敏感な視点から―

Copyright(C) 2001 GAL. All Rights Reserved.
 
TOP BACK