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「親が別れても愛される権利がある」 NPO法人Wink ひつじ書房 03年3月

 離婚後、養育費をきちんと受け取っている人は多くない。厚労省の調査では1998年に20.8%だった。昨年、この問題になんとか風穴をあけようと、インターネットの人気サイト「母子家庭共和国」を主催するWinkが、02年、東京ウイメンズプラザの助成を得て、養育費の実態調査を行った。
 その結果と、さまざまな事例、専門家のコメントなどを紹介する本である。143頁と薄いけれど、中身は無駄がなく、とてもよくわかる。養育費を取り決めずに離婚した例、取り決めても取り立てや減額に苦労する例、支払われて面接もできている例、払っていない父親の言い分などが紹介される。中でも、母子家庭で育った子どもの意見は、貴重である。母親のヒステリックな言動や父親への文句を聞かされて辛かったことを述べながらも、母親の孤独なつらさを理解できる、とも。払わない父と貧困で苦しむの母の間には、深い深い溝がある。単に個人の努力不足ではなく、制度の欠陥、政治問題なのだ。これをつなげて、子どもの幸せをともに考えられるようになるような社会的なサポートの必要性を痛感させられる。1500円。

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