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『憲法24条プラス+9条−なぜ男女平等がねらわれるのか−』
 中里見博 かもがわブックレット 2005年


 憲法改正が現実化してきた。本書は、2004年6月に公表された自民党憲法調査会のプロゼクトチームによる「論点整理」のうち、憲法24条についての部分に焦点をあて、わかりやすく解説している。
 論点整理では、「婚姻・家族における両性平等の規定(現憲法24条)は、家族や共同体の価値を重視する観点から見直すべきである」とされた。
 著者は、なぜ「家族・共同体の価値の重視」が「家族における両性平等規定の見直し」につながるのかという疑問について、ひとつだけはっきりしていることは、それを重視すると、「両性の平等」が邪魔になる何らかの「家族の共同体の価値」が考えられているということであるとする。そしてその念頭におかれた家族・共同体とは、性別役割分業型家族であると批判する。
 また、24条は、法律婚に基づく夫婦とその嫡出子からなる家族を特権的に保護する規定でもないし(最高裁の婚外子についての判決での解釈は正しくない)、同性の家族形成を積極的に排除しているとは解釈されない、家族の中の個人を尊重する個人主義優位の規定であり、改悪を阻止すべきだとする。24条の成り立ち、繰り返された改憲論での議論などをが簡明に紹介されている。
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