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鶴田敦子「男女共同参画社会基本法とジェンダー・フリー教育」
ジュリスト06.3.15号(1308号)2頁


 固い法律雑誌のトップにこの論文が載ったのでとりあげてみた。昨今、物議をかもしてきたジェンダー・フリー教育批判と、その分析について、平易に解説している。例えば、2002年6月鹿児島県議会は「ジェンダーフリー教育を行わないよう求める陳情書」を採択、以降南日本新聞はそこで交わされたジェンダーフリー教育の実例の有無を取材し、事実の確認なしに事実であるかのように宣伝が行われたことを報道した例をあげる。そして筆者は、「男女の違いを一切排除しようとするジェンダー・フリーとは、バックラッシュ派が歪曲して作り上げた虚像である。その『歪曲された虚像のジェンダーフリー』は、男女共同参画社会基本法が目指すところと異なるのは当然」「問題は、偽者を否定したことを本物を否定したと宣伝する手法」とする。
 また、05年12月の第2次基本計画において、本文ではジェンダーという用語が消失し、ジェンダーに対応する日本語が「社会的性別」となり、「文化的」が加味されなかったことは、重大な変更であるという。しかし、バックラッシュ派が表だって非難できない「人権教育のための国連10年」(1994年決議)はこれからも、ジェンダーによる差別を除去する人権教育をバックアップしていくであろうことを指摘している。
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