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わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
ろびこ著『僕と君の大切な話@』講談社 2016年

 舞台はほぼ、とあるひなびた駅のホーム。紙面の85%以上「天然ストーカー女子」で美女の相沢さん&ツンデレ眼鏡男子東くんの会話が続く。
 2人の間に交わされる言葉が多すぎるくらいなのに、噛みあわない。会話の力を信じる東くんこそコミュ障害的で余計なことを言ってはクラスの女子に何かと反発をくらいもする。
 「女は自分に甘い!」「なぜ君たち女は男を試す!」「男の人はなぜ交際が始まった途端に投げ出すの!?だから女が不安になるのよ!」といった具合に、誰からも頼まれていないのに、東くんは男たちを代表し、相沢さんは女たちを代表する。そんなに二項対立を連打されてもなあ。ステレオタイプすぎるよな…と思いもする。amazonのレビューは★★★★★が続くが、私は読みながらブツブツつっこみを続けた(ん。私も言葉が多い)。
 しかし、こういう一言があれば、欠点が許せるような気がしてしまう。表紙にも引用されている言葉だからしゃくにさわるが。「たとえば僕と君が違う星の人間だとしてそれをつなぐのは言葉だろう」。噛みあわなくても、なおも発し続けている2人がぐっと愛おしくなる。(良)
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