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『ジェンダーと法』辻村みよ子 不磨書房 2005年

 司法や法学にひそむジェンダーバイアスを明らかにし、その分析結果を従来の学問や政策を再構築するための武器として利用し、男女共同参画社会を実現することを目的として書かれた1冊。そのために法律や学説、判例や実務を総合的に検討していて意欲的である。
 実際の政策にも踏み込み、たとえば夫婦別姓問題も「憲法14条の平等原則ではなく、13条の自己決定権・人格権としての男女の氏名権や婚姻の自由として構成する」ことを提案するなど、従来の学者の研究書の枠組みを超えていて刺激的である。
 「ジェンダー」とか「フェミニズム」なんて毛嫌いしている人にも抵抗なく読めるように、それらの定義や歴史も簡潔に解説してあり親切である。参考文献や資料も豊富であり、ロースクールのテキストとしても使えるように「設問」もある。図表や写真も効果的に配されている。何よりも文章が歯切れ良く論理明晰で読んでいて心地よい。
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