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わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
『ジェンダーというメガネ』諸橋泰樹 フェリス女学院大学 2003年

 新書版のやさしい女性学入門書である。大学でのジェンダー関連の講義や市民向けの講演などを下敷きにしているので、非常に読みやすく親しみやすい。時々意識的に使っているのか「ヤバイ」「クサイ」「マジ」というような言葉の使い方には、好き嫌いはありそうだが。
 「どうして男なのに女性学をやるのか」と必ず初対面の人にされる質問に答える本になっている。彼はこう答えている。「性別を理由にして社会的かつ個人的な関係を『権力関係』に巻き込もうという人間の問題をとらえたいという素朴な好奇心」につき動かされてのことだと。
 愛情を含めてすべてのものは普遍的・不変的なものではないのに、絶対的なものであるという思いこみや人が人を支配しようとする手段として「ジェンダー」というメガネをかけるのだという。メガネを外して自分の目でしっかり事実を見つめようというあついメッセージが伝わってくる。
 願わくは、若ものたちがこの熱意に辟易して「あつくるしい」と脊を向けないことを。
 著者の専門であるメディア論がないのが惜しまれる。 700円

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