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日本弁護士連合会編 今こそ変えよう!家族法〜婚外子差別・選択的夫婦別姓を考える〜 日本加除出版 2011年4月

 2010年11月、日弁連主催のシンポジウム「今こそ変えよう!家族法」が開かれた。本書はその記録である。日本では家族法改正は政治問題化し、容易ではないが、そんななか、家族法改正を久しぶりに正面から取り上げた本である。二宮周平立命館大教授、犬伏由子慶応大教授、小池信行弁護士(元法務省大臣官房審議官)には、あらたにご寄稿いただいた。1996年の法務省による法律案要綱公表からすでに15年経過し、公表までの熱意あふれる議論の経過も、若い人たちには意外と知られていない。公表までの行政の動き、裁判の経過、その後の判例の進展、女性差別撤廃条約をはじめとする国際条約からの要請など新しい充実した資料が搭載されている。
 2010年には、婚外子相続分の事件が最高裁大法廷に回付され、違憲性についての新たな判断が下ることが期待された。残念ながら、和解済みとのことで2011年3月に却下決定で終わったが、東京高決平成22.3.10(判タ1324-210、平成22年重判等)が適用違憲の判断を下し、その事案が現在、最高裁に係属しているとのことであり、判断が期待される。改正促進の一助になる本である。(S)
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日本加除出版

《目次》
第1部 寄稿
■婚外子の相続分差別を問う(二宮周平)
■夫婦の氏に関する民法改正
 ―――夫婦同氏の原則から選択的夫婦別姓へ(犬伏由子)
■平成8年2月26日付け法制審議会
 「民法の一部を改正する法律案要綱」の審議経過について(小池信行)
第2部 シンポジウム
■日本弁護士連合会シンポジウム
「今こそ変えよう!家族法〜婚外子差別・選択的夫婦別姓を中心として〜」
■はじめに  ―――会長挨拶(宇都宮健児)
■基調講演  「今こそ変えよう!家族法〜民法改正の経緯と議論〜」(棚村政行)
■当事者の声 ―――婚外子差別(嶋ア久美子)/夫婦同姓強制(加山恵美)
■国会議員のメッセージ(井上哲士/大口善徳/福島みずほ/小宮山洋子)
■インタビュー―――「民法の一部を改正する法律案要綱に関して」
 話し手:小池信行/聞き手:榊原富士子
■婚外子差別事件報告(木村義人)
■女性差別撤廃委員会からの勧告(大谷美紀子)
■おわりに  ―――家族法改正を求めるアピール(伊藤和子・金澄道子)
■今こそ,家族法改正を!〜あとがきにかえて〜(打越さく良)
■資料

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