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木村榮『女友だち』フェミックス 2012年

 2001年からGALに「女ともだち」書き続けてくださった木村榮さんの新著である。素敵な表紙と、軽妙な書きっぷりで、喧嘩も病気も老いも深刻なことはさらり、淡々と受け止めて書かれている。
 これだけ、素晴らしい友だちがいる著者が、「『友だちがいない』寂しさが心をよぎるのは、どこまでいっても交わることのない友情の平行線に気付いたときだろうか。いや、人はもともと誰とも分かち合えない孤独を抱えた存在なのだ。友情の平行線を意識して、初めてそのことに気づいたということだろう」と言う。そして、「自分だけの孤独を知った時、同時に相手の抱えている孤独にも気づく。そうして互いを思いやり、深く共感することができるようになる」に納得。
 自宅で音楽を聴きながら、あるいは晴れた日に外の公園の椅子で読めば、しみじみとした幸せ感は10倍になるかもしれない。読者に、それぞれの友だちとの交流をもっともっと大切にしようと思わせてくれる本である。(F)
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