判例 女友だち 映画ウォーキング 情報BOX わがまま読書 リンク おたより欄
わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
『ナイトメア』(小倉千加子 2007年 岩波書店)
『オンナらしさ入門(笑)』(小倉千加子 2007年 理論社)


 心理学者、小倉千加子の最新作である。この人の多才なことに驚嘆する。
 前者は小説であるが、たゆたう詩のような趣もあり、著者は新しい執筆ジャンルを切り開いた。後者は少女に捧げられたエッセイであるが、元少女も軽いノリでどんどん読める。が、思いあたることが多すぎて胸が痛くなる。
 小説のほうはT、U、Vと素っ気ない目次が並び装丁もハードカバーで格調が高い。エッセイのほうは「女の子の国に、ようこそ」「いちばんお姫様なのはだれ?」「そして、白馬の王子様はやってくるの?」ときらきらした構成になっていて、ソフトカバーでキッチュなデザインである。書名に「(笑)」と入れたところがスゴイ。
 テーマはどちらも母と娘の葛藤、母はなぜ同性の娘を愛しながら抑圧するのか、である。
 鍵は次の文章に潜んでいる。
 「『女は女に生まれない。女になるのだ』。/昔、ボーヴォーワールという人がそう言いました。/それは、間違いです。/『女は女になりたくないのに、女に生まれてくるのだ』。/これが、真実なのです。」
 どうですか? 読んでみたくなりませんか?
Copyright(C) 2001 GAL. All Rights Reserved.
 
TOP BACK