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わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
『百年の恋』(道浦都母子 小学館 2003年)

 歌人である道浦による吉野秀雄・山崎方代・岸上大作・大西民子・大原富枝・引野収=濱田陽子・若山喜志子・山川登美子・津田治子の9人(10人)の評伝。
 それぞれの歌の解釈、作者の紹介にとどまらず、道浦自身が彼らの実家や墓を訪れ、その感慨をのべ、あるいは歌に歌う。新しい文学ジャンルといってもよいのでは。
 道浦の柔らかな感性を通して歌人像が浮かんでくる。
 わずか31文字にこんなにも豊な感情を盛り込める伝統文化のある国に生まれた幸せを感じる。
 特に印象に残るのは「昭和の子規」といわれた引野収と寝たきりの彼を40年支え尽くしてきた濱田陽子夫婦のライフストーリー。純愛とはこういうことか。この章に限らず、「純愛」という死語が思い出されて、もの悲しい気持ちになる。

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