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詩集「延年」(堀場清子 いしゅたる社 2003年)

 剛速球のストレート、ど真ん中に見事にボールが決まっている。
 「廬溝橋」から始まって「大黄河」まで18編の詩は、反戦平和そして現代社会への鋭い批判精神に貫かれている。それは著者堀場清子さんの父親がかの戦争の折りの参謀本部中枢にいた軍人であることと決して無関係でない。最もそれが良く表現されているのが「父」という詩である。人間は環境に育てられるのだ。
 「加担」「公平不公平」「軍隊」「コネ社会」というタイトルを並べてみると彼女の向かうところが見えてくる。こんなにも初志を貫徹している人間がまだこの世の中にいたのかという驚きがある。
 軽さわかりやすさ明るさを求める私はガツンと一撃を食らった。
 著者は、女性史を掘り起こす(というふうには、ひとくちではその特徴を表現できないのだが)反骨精神にあふれたユニークな雑誌「いしゅたる」の編集発行人である。
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