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わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
角田光代/井上荒野/唯野未歩子/栗田有起/川上弘美『女ともだち』小学館 2010年

角田光代「海まであとどのくらい?」
井上荒野「野江さんと蒟蒻」
唯野未歩子「握られたくて」
栗田有起「その角を左に曲がって」
川上弘美「エイコちゃんのしっぽ」
5人の女性作家による女性同士の友情をテーマにしたアンソロジー。女性でなくては書けない女性の心理生理を描いてあるかというとそうでもない。印象に残るのはいまの若い女性はみんな「ハケン」で働いているんだなあということ。全編ヒロインは「ハケン」であるのは偶然とも思えない。
典型的なのは角田の作品で、派遣先で知り合った5人の女性が5年ぶりに再会するという話。派遣先の男性社員の洋風料理しかできない恋人に蒟蒻のおいしい炒め煮を教える女性のビミョウな感情を描いた井上作品と、デートレイプされそうになった友達をレズを装って助けるという川上作品が、相対的には光っている。でも、せっかくのテーマなのに全体的に薄い味付けで物足りない。
帯の背に「恋愛小説のアンソロジー」とあるのが、違和感がある。(巳)
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