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「ジェンダー」の危機を超える!――徹底討論!バックラッシュ(若桑みどり・加藤秀一・皆川満寿美・赤石千衣子編著 2006年 青弓社)

 2006年1月、都の委託事業として国分寺市の人権講座の講師に上野千鶴子さん(東京大学教授)が予定されていたところ、東京都は上野さんが講座の中で、「ジェンダーフリーという用語を使うかもしれない」という理由で反対し、講座が中止されたという事件が報道された。学問・言論の自由への抑圧と考えた人々がただちに署名活動など反対行動にたちあがったが、3月25日、「『ジェンダー』念を話し合うシンポジウム」が開かれた。追って大阪でも同趣旨のシンポが開かれた。
 本書は東京のシンポをもとに編集されている。ジェンダー概念の多義性とバッシングの歴史を理解し、危機感を持つ人々とその認識を共有し、バッシングに対し抵抗してみた人々の多様な意見を読むことにより、自らが考え行動するときの源とできるようにとの意図の下に編集されている。3時間半に及んだという会場とのやりとりは、さまざまなレベルで生じているバッシングが報告されており、緊張感がある。
 巻末のジェンダー関連年表もこれまでの動きを整理するのに役に立つ。
序章 「渦中」の人から 上野千鶴子
第1部 「ジェンダー」をめぐるポリティクス
  弟1章 ジェンダー概念の有効性について 江原由美子
  第2章 「ジェンダー」「ジェンダー・フリー」の使い方、
       使われ方 井上輝子
  第3章 バックラッシュの流れ 若桑みどり
  第4章 「現場」からの声 兵頭貴子・高村あい
  第5章 言葉を力に 丹羽雅代
  第6章 ことばは生きている、あるいは、よりよき相互理解
      のために 加藤秀一
第2部 「ジェンダー」の何が問題なのか
      ーー3.25シンポジウウム全体討論
第3部 バックラッシュに抗うまなざし
    伊田広行・金井淑子・加納実紀代・舘かおる・
    鶴田敦子・細谷実
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