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わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
『早すぎる自叙伝 えり子の冒険』(渡辺えり子 小学館 2003年)

 抱腹絶倒。渡辺さんは、同世代の人なので、そういう点でもものすごく感情移入して読めた。
 たくさんのお芝居の話が出てきて、それも本当に面白かった。
 まず、第1に、劇団を率いる座長ということの面白さや苦労が身につまされた。わたしも今チームプレーでやっているから。そして、身につまされるというのは、えり子さんが、やってられないなということがものすごい高邁なことではなく、日常の積み重ねのことなのである。たとえば、劇団のある長老が死んだときに、みんな悲しんで手伝いに来てくれたけれど、香典を持ってきたのは4人だったとかね。えり子さんは、常識がないなあと思うわけだけれど、わたしがフムフムと思ったのは、待ったなしのチームプレーをするときには、企業やNGOがそうであるように、大局的に見ると、どうってことがないことでも「うーん、気がきかないわね」とかそういうことが大きく感じられるということ。離婚事件をやっていてもそう思うのだけれど、大きいことではなく、「神は細部に宿りたもう」という日常的な積み重ねや小さなことに人は疲弊したり、イヤになるというのが良く描けていて、面白かった。
 第2に、えり子さんの平和で平等な世界になるように、芝居で世の中を変えたいという思いは、ずっと伝わってきた。
 わたしは、平和で平等な世界になるように、活動や政治で世の中を変えたいと思ってきたので、思いの部分は同じだと意を強く(?)した。芝居をするのには、才能が必要だけれども活動や政治に関わるには、才能は関係ないという違いはあるけれど。(福島瑞穂)

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