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わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
『チャレンジ』(樋口恵子・グラフ社・2003年)

 308万対81万。2003年4月の東京都知事選の選挙結果である。
 圧倒的に強いといわれた現役知事石原慎太郎に対抗して樋口恵子さん立候補のニュースを聞いたときにまず感じたのは、「よく決意してくれた」ということだった。だれが立っても負ける選挙だけれど、誰も立候補してくれなければ、石原都政への批判は全くないものとみなされてしまう危機的状況のなかで、あえて立候補してくれた樋口さんには感謝の念でいっぱいである。その樋口さんのあわただしい選挙戦の前後の心境、選挙戦の実際、その中での出会いが樋口さんらしい明るくわかりやすく具体的に描かれている。それは「立った・負けた・でも元気」という言葉に集約されている。本に同封されていた樋口さんの「暗い時代ではありますが、おたがいの1票を1灯に変えつつ、失望すれど絶望せず、歩み続けたい」というメッセージに答えていくしかないと思う。
 それにしても、「軍国おじさんと平和ボケ・ばあさん」との戦いなんてどうしてキャッチコピー作り上手な樋口さんが言ったのだろう。慎太郎さんと恵子さんは同じ年齢なんだからせめて「おばさん」と言ってもらいたかったなあ。

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