判例 女友だち 映画ウォーキング 情報BOX わがまま読書 リンク おたより欄
わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
棚村政行著『子どもと法』日本加除出版 2012年

 この本を手に取ったのは、私が小学生の長女を叱って大暴れ(?)した直後の深夜。表紙の可愛い男の子と女の子の笑顔に励まされつつ、涙ながらに、「児童虐待」、「守られているか子どもの権利」などの項を読み進めた。しかし、気がつくと思わず没頭してしまうほどの面白さで、一気に読破してしまった。
 「学校事故と債務不履行責任・不法行為責任」、「メディアと子どもの人権」、「日本における人身取引と児童買春・児童ポルノ規制」、「親の離婚と子ども」など、親として当然知っておくべき情報が網羅されているだけでなく、「里親度の現状と問題点」、「AID(※非配偶者間人工授精)と子の出自を知る権利」など、日頃大ざっぱな印象や感覚のみで捉えがちな諸問題についてもしっかり説明されている。
 タイトルは一見堅そうだが、内容はQ&A方式でまとめられているため読みやすく、Qも具体的な裁判事案をベースにしているため、これらを読むだけでも楽しい。裁判所が出した結論が気になってドキドキする。
 また、(私の不勉強により)知らない判例も多く紹介されており、非常に勉強になった。「生徒急増に対応するため学校が計画した体育館の改築工事につき、生徒から求めた工事禁止の仮処分申請が却下された事例」など、(そんな判例があるのね・・・と)びっくりしながら読ませていただいたものもある。
 法律の知識がなくとも、読み進めることにまったく支障はない。「楽しみながら、かなり広い知識が身につけられる入門書」としてお勧めしたい。(渕)
Copyright(C) 2001 GAL. All Rights Reserved.
 
TOP BACK