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わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
『労働法とジェンダー』(浅倉むつ子 勁草書房 2004年)

 日本の女性労働者が直面している問題-就労形態の多様化、間接差別、アンペイドワークなどについて、ジェンダーの視点から切り込む。後半は研究的エッッセイとなっていて、よみやすい中に問題点がちりばめられていて楽しみながら読める。今までの労働法のツールでは解析できないというか積み残されてしまっている課題を解決するための女性中心アプローチ、ジェンダー分析を発見するまでの著者の苦労とそこから新たに発見されてきたものを読者は、著者と共有できる。全体として統一・調整されていないため重複があるが、それがいっそう理論を構築していく道筋を示しているように思われて興味深い。
 1労働法のジェンダー分析とは何か
 2労働法とジェンダー
 3性差別への法的アプローチ
 4日本的雇用関係の変容とジェンダー秩序
 5ILO号条約と男女同一賃金原則
 6賃金・昇進・昇格の男女差別をめぐる判例の動向
 7就労形態の多様化と労働者概念
 8雇用形態の多様化とジェンダー
 9間接差別をめぐる法的課題
 10労働法の魅力と無力
 11女性と労働と法
 女性が裁判を起こしたことによる判例の積み重ねが、均等法や育児・介護休業法の原動力となったことは、改めて言うまでもないが、それらの運動と理論を架橋する役割を担い続けている著者ならではの、暖かさと誠実さそしてポジティブな姿勢がにおい立ってくるような本である。
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