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わがまま読書 独断と偏見に満ちたこむずかしくない読書案内です。教科書からマンガまで。
『アリーテ姫の冒険』(ダイアナ・コールス作・グループ ウイメンズ・プレイス訳・学陽書房)

 この本を読んだのは、この夏、同タイトルのアニメ映画を見たのがきっかけである。このアニメ、どういうわけかすごく私にとっては退屈だった。この原作が出版されたとき、あの上野千鶴子さんが激賞した記憶があり、大いに期待して見に行ったのに。どうも腑に落ちなくて、図書館でこの本を探してきた。イヤーこちらはなかなかおもしろい。アリーテ姫が意地悪な魔法使いから次々と難題をだされて、それを見事に解決していくのだが、おとぎ話の常道で、おばあさんに魔法の指輪をもらう。この指輪をこすれば3回だけ願いがかなうというものだ。ふつうは、困ったときにこの魔法を使うのだが、アリーテは違う。1回目は閉じこめられた地下室の壁に絵を描くための絵の具と筆、2回目は洋服をつくるための針と糸と布、3回目は物語を書くためのノートとペンとインク。こうして周囲の人や動物そして何よりも自分が楽しみながら元気に難問に立ち向かう。その解決の仕方も男の腕力にもの言わせるのとは逆の方法で。ステキな王子様が助けに来るのをひたすら待っているのとはまったく違う活動的で賢い少女像が痛快である。
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